この宇宙が生まれて138億年。
地球が生まれて46億年。
人類が誕生してからは20万年。
宇宙や地球の歴史からみれば、
人類が歩んだ時間など瞬間的な短さなのだろう。
その中で、幾度なく人類は自然の猛威に晒されてきた。
天地に仁なし、万物をもって芻狗(すうく)となす。 老子
(意訳)
天地自然に思いやりなどない。
全てのものは藁で作った犬のように扱われるだけ。

ペスト、スペイン風邪、天然痘、
様々な疫病と闘ってきた私たち人類。
14世紀中世ヨーロッパでは黒死病とも言われたペストによって、
当時人口の3分の1が亡くなったとされ、
その後の農奴解放といった封建社会の崩壊にも影響したといわれる。
現代、新型コロナウィルスが社会を脅かしている。
人の命は何事にも代えがたい尊いものだけれど、
この試練は私たち人類がこの先、
変質変貌進化を遂げていくための自然の潮流なのかもしれない。
自然の恵みを我が物のごとく飽食し、汚し、捨てていく。
利益をむさぼり、権力を求め、尽きることない欲望の涎をたらし、
謳歌している人間たちに警鐘を鳴らしているのかもしれない。
天地自然は人間が生きていくうえでの必要な恵みを与えてくれる。
しかし時として人間に牙をむく。大地震、大噴火、洪水、疫病…。
ただそれらを通して、人類に変質変貌進化を促しているのかもしれない。
まさに老子の言葉通りに。。。