もうすぐ年が明けます。
テレビは「ゆく年くる年」を見ながら、
こたつに入り蜜柑をかじる。
そして遠くから除夜の鐘の音が聞こえてくる。
風物詩のように日本のありふれた風景だった。
ところが昨今、除夜の鐘の音が騒音だとしてクレームになるという。
除夜の鐘は煩悩を消し去り、
欲を持たない心で新年を過ごすためのお浄めの行事だったのに。
お寺の周りに住宅地が迫った…
年末という季節感が薄れてきた…
イベント的な「除夜の鐘」が増えてきた…
様々な背景はあるんだろうが、また一つ日本の風情が消えかかるのは淋しい。
ところで鐘の音は108つく。
この108の由来はさまざまあるらしい。
もっとも有力なのは仏教の教えで、
人間には108つの煩悩がある事から、
その煩悩の数だけ鐘を撞き煩悩を追い払うというものです。
ほかにも「12ヶ月」「二十四節気」「七十二候」をすべて足すと108。
四苦八苦 しくはっく 4×9 + 8×9 = 108
まぁ、いろいろあるものです。